マーケットのトレンドに投資する ~ETF×信用取引の活用法~(第2回)

話題の指数に投資しよう~原油価格【ETF×信用取引②】

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原油価格と原油ETFの推移

前回は『ETF投資に信用取引を活用しよう!』というテーマで、信用取引のメリットと活用方法についてご紹介しました。今回は、マーケットで注目されている指数と、その指数に連動するETFへの投資手法についてご説明いたします。

今回注目する指数は『原油価格』です。原油価格や原油先物を表す指数やそれらに連動するETFは複数ありますが、ここでは、NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信(1699)を対象といたします。

まずは原油価格と原油先物ETF(1699)が連動しているか、過去のチャートを比較してみましょう。
下のグラフは、原油先物ETF(1699)が上場した2010年5月以降のWTI原油価格と原油先物ETF(1699)の株価推移をまとめたものです。

WTI原油価格と原油先物ETF(1699)の株価推移(2010年5月~2018年12月・月足)

etf_302_img01.png(出所:筆者作成)

WTI原油価格(青線)を見ると、

①~2014年前半:1バレル70ドル⇒110ドルで堅調に推移

②2014年後半~:供給過剰懸念から急落、2016年1月に1バレル33ドル(下落率約70%)

③~2018年10月:徐々に上昇、1バレル76ドルまで回復

④2018年10月~:米中貿易摩擦の影響等から再び急落、2018年末に1バレル45ドル(下落率約40%)

と、大きく4つに区切ることができます。

また、原油先物ETF(1699・茶線)の株価を見ると、ETFの運用に伴うコスト(信託報酬、先物ロールコスト)によって多少の乖離はみられるものの、WTI原油価格と概ね連動したチャートになっており、「原油価格と原油先物ETFは連動している=原油への投資は原油ETFで代替可能」ということができます。

原油ETFの信用取引残高

ここまで、原油価格と原油先物ETF(1699)の株価が概ね連動していることを確認しました。
ここからは、投資家の皆様が「原油ETF×信用取引」をどのように活用しているか、2018年のチャートを用いてご説明いたします。

まずは、2018年の原油先物ETF(1699)の株価推移をローソク足で見てみましょう。

原油先物ETF(1699)の株価推移(2018年・週足)

etf_302_img02.png(出所:野村アセットマネジメントホームページ)

ローソク足で見ると、10月以降のETFの株価下落の勢いがいかに急だったかが分かります。わずか3か月の間に株価は535円⇒288円と50%近く急落いたしました。

次に、ETFの株価と信用残高のグラフを比較してみましょう。
下のグラフは、原油先物ETF(1699)の株価・制度信用買残高・制度信用売残高の推移をまとめたものです。

原油先物ETF(1699)株価・制度信用残高推移(2018年・週足)

etf_302_img03.png

原油相場が急落した10月以降の原油先物ETF(1699)の株価・信用残高の推移をみると、

①ETFの株価:下落

②制度信用買残:増加(新規買い)

③制度信用売残:減少(利益確定)

となっており、信用残高の動きからは「原油価格の反発を予想した逆張り」をしている投資家が多いことが分かります。

2018年末のOPEC合意により主要産油国による協調減産は継続しており、原油相場は反発の兆しを見せているものの、上値が重い状態が続いています。
3月の米中貿易摩擦の交渉期限到来、5月のイラン産原油禁輸に係る適用除外期限到来を控え、原油相場は今年も大きく変動することが想定されます。
イベント通過後の原油相場のトレンドを捉え、『原油ETF×信用取引』を上手に活用されてはいかがでしょうか。

まとめ

原油ETF×信用取引 
原油相場のトレンドを捉えた投資手法

etf_302_img04.png


次回は「相場急落時にも対応可能な投資手法」をテーマに、『信用取引を活用した個別銘柄×ETFのロング・ショート』について解説いたします。

(2019年2月作成)

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