市場全体(TOPIX)との連動性が極めて高い機械セクター
POINT
- 過去2年間の機械セクターの株価はTOPIXにほぼ連動
- 機械セクターの業績は2023-24年度と市場平均並み予想
- 幅広い事業分野の企業群で構成されるセクター
下図に見られるように、TOPIX-17機械セクターのパフォーマンスは、過去2年間ではTOPIX(東証株価指数)にほぼ連動して推移してきました。但し、景気敏感業種と言われるだけあり、上下の振れ幅はTOPIXよりもやや大きめで、値動き自体は激しい業種のようです。
今後の業績動向については、アナリスト予想によれば、2023年度と24年度の業績動向は、概ね10%前後の経常増益率が予想されており、業績の観点でもTOPIXと同じような推移となりそうで、来年以降もTOPIXに連動した動きとなると見ています。
一方、TOPIX-17機械セクターの構成銘柄を見てみると、9月末時点のトップ10銘柄は、ダイキン工業、SMC、小松製作所、三菱重工、ディスコ、クボタ、マキタ、ダイフク、ホシザキ、栗田工業となっており、非常に幅広い事業分野の銘柄で構成されており、半導体産業のように何らかの特定のファクターの影響を受けにくい構造になっています。ある意味、日本の製造業の縮図のような姿でもあるため、TOPIXへの連動性が高いのかもしれません。
期間:2021年11月1日~2023年10月31日、日次
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当レポートは、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。
野村アセットマネジメント
シニア・ストラテジスト
阪井 徹史
Tetsuji Sakai
マーケット・アウトルック
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