景気減速下でも底堅さが期待される医薬品セクターの行方
POINT
- 医薬品セクター株価は2022年にTOPIXを急速にキャッチアップ
- 景気減速下でも底堅いと期待されるディフェンシブ・セクター
- 個別企業間格差が非常に大きい点には注意
TOPIX-17シリーズの医薬品セクターは、過去2年間を通してみれば概ねTOPIX(東証株価指数)並みのパフォーマンスでした。但し、2021年は低迷した一方で、2022年には急速に回復しています。
医薬品セクターは景気減速下でも業績が底堅いと考えられており、ディフェンシブ・セクターと呼ばれています。「景気が悪いから病気の治療をやめよう」という人は少なく、景気如何にかかわらず需要が安定している特徴がそうさせています。過去2年間でも、2021年に比べて2022年はインフレ加速や欧米での急速な利上げなどにより、景気減速が進んでいると考えられていますが、そうした期間にパフォーマンスが改善しています。
2023年も景気減速は続くものと考えられていることから、当面は医薬品セクターのパフォーマンスは期待できそうです。但し、医薬品セクターの業績や株価は将来の新薬開発期待に大きく左右される傾向があり、個別企業間格差が大きくなる傾向があります。
期間:2020年12月1日~2022年11月30日、日次
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
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野村アセットマネジメント
シニア・ストラテジスト
阪井 徹史
Tetsuji Sakai
マーケット・アウトルック
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