米株式市場は利上げ長期化懸念の再燃で上昇が一服
POINT
- S&P500は昨年10月半ばに2022年初来安値更新後、リバウンド傾向へ
- FRBが利上げペースを減速させ始める
- 米利上げ長期化への懸念が再燃して2月は上昇が一服
2022年初から調整を続けてきた米国株式は昨年10月半ばに年初来安値を付け、その後、大幅に反発し、一進一退を繰り返しながらも、足元では下値を切り上げつつあります。
10月中旬以降に大幅に反発した要因は、米インフレが落ち着いてきたことなどから、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースが今後は減速するとの期待が急浮上し、実際に12月に減速させ始めたためです。そして、政策金利の引き上げが続いている一方で市場金利である米国債利回りが低下し、株式の債券に対する相対的な割高感が改善したことも株価反転上昇の材料となりました。
ところが、2月に発表された1月の米経済指標(失業率やインフレ率、小売統計など)がどれも市場予想以上に強い内容だったことから、利上げ長期化への警戒が再燃、マーケットは早期の利上げ停止や今年終盤での利下げを期待していたこともあり、米国株式市場は1月の米雇用統計が発表された前日の2月2日に戻り高値を打ち、2月は上昇一服となりました。
とはいえ、米テクノロジー企業によるリストラが加速していることで労働市場にもどこかの時点で影響が及ぶことが想定される上、インフレも徐々にピークアウトしていることから、米国債利回りの更なる上昇は限定的で、今後の株式市場は底堅く推移することが期待されます。
期間:2021年3月1日~2023年2月28日、日次

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
野村アセットマネジメント
シニア・ストラテジスト
阪井 徹史
Tetsuji Sakai
マーケット・アウトルック
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