バフェット氏が次に狙う銘柄群はどこか?
POINT
- 食品セクターは1年ほど前からパフォーマンスが好転
- 上げを浸透させられるだけのブランド力
- 日本食の世界的普及が持続的な追い風に
「投資の神様」と言われる著名投資家ウォーレン・バフェット氏が4月に来日し、投資先の大手商社各社と面談したほか、日本のメディアに対し「日本株を買い増す予定」と言及しました。市場では「バフェット氏が次に狙う銘柄群はどこか?」との検討が始まっていると思われます。そんな中、今回取り上げるTOPIX-17食品セクターのパフォーマンスは1年ほど前から好転し始めています。
世界的なインフレの影響で原材料コストが大幅上昇したため、多くの企業は製品値上げを実施しています。食品業界も例外ではなく、しかも、相対的には大幅な値上げを実施しており、4月の全国CPI(消費者物価指数)で見ると、全体が1年前比で+3.5%なのに対し、食品は+8.4%と大幅な値上げを実施しています。必需品である食品価格を大きく引き上げられる背景には、それだけのブランド力があるものと思います。
世界では健康志向の流れで「日本食ブーム」が広がっており、日本食が広がれば日本の調味料等も同時に普及することが期待されます。このような極めてわかりやすい成長ストーリーはまさにバフェット氏好みであり、日本の食品メーカーがバフェット氏のお眼鏡にかなうかもしれません。
期間:2021年6月1日~2022年5月31日、日次
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当レポートは、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。
野村アセットマネジメント
シニア・ストラテジスト
阪井 徹史
Tetsuji Sakai
マーケット・アウトルック
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