ファイナンシャルプランナーが伝授する資産形成・資産活用としての株式投資(第1回)

人生におけるお金の収支と資産形成【資産形成①】

この記事は、約3分で読めます

みなさんは、人生におけるお金の収支を考えていらっしゃいますでしょうか?

「毎月のお給料で生活できているので、人生におけるお金の収支なんて考えたことありません。」、「人生っていうか、老後のお金が心配ですよ。いくら準備する必要があるのでしょうか?」

と、いろいろな方がいらっしゃるかと思いますが、まずは人生におけるお金の収支についてご説明させて頂きたいと思います。

人生の3つのステージ

人生には3つのステージがあります。

1. 教育のステージ
2. 仕事のステージ(資産形成期)
3. 引退のステージ(資産活用期)

誰しも、生まれてから小学校、中学校、高校、大学と、人によって期間は異なるかもしれませんが一定の教育を受けます(教育のステージ)。

その後、社会に出て働き始め、これまでは多くの人が60~65歳まで働いていました(仕事のステージ)。働くことで収入を得て、その収入の一部を蓄えていくことで老後の資金を準備していきます(資産形成期)。

そして現役引退後は、セカンドライフ、第2の人生などと言われていますが、年金を受け取りつつ、年金で足りない分はそれまでに築いてきた資産を取り崩すことで、残りの人生を送っていきます(引退のステージ)。つまり、現役引退時までに築き上げた資産を活用していく時期です(資産活用期)。

これを図にすると、以下のようになります。

etf_14_img01.png

最近は人生100年時代と言われ、今後も寿命が伸びていくと考えられています。

今後は、ある時点で完全に現役引退するというシンプルな3つのステージから、ゆるく働くステージや、途中で再び学びのステージが入ったりと、より複雑な人生を過ごされる方が増えていくとも言われています。

しかし、若く働けるうちは稼いで資産をつくり、ある程度老いてからは年金と手元資産で生活していく、という基本的なライフサイクルは今後も変わらないのではないでしょうか。

ライフイベントとライフデザイン

人生は人それぞれですので、一概には言えませんが、人生には様々なライフイベントがあります。

etf_14_img02.png

結婚、出産、教育、住宅購入、自動車購入、旅行など家族やプライベートに関するライフイベントもあれば、転職、起業、現役引退などキャリアに関するライフイベントもあります。価値観はみなさん違いますから、価値観に応じてどんな人生を送りたいかも変わってきます。

どんな仕事をするのか、結婚はするのか、どんな場所で生活するのか、子供をもつのかどうかなど、どんな人生を送っていきたいかをデザインしていくことをライフデザインと呼んでいます。

自分の思い描く人生を送ることができたら幸せだとは思いませんか。

資産形成の目的

思い描く人生は人それぞれです。

・結婚する時に思い通りの式を挙げ、披露パーティーを盛大に行いたい
・子供にはできるだけ良い教育を受けさせたい
・緑に囲まれた広い家に住みたい
・老後はお金の心配をせずに、自由にのんびり暮らしていきたい
・一度でいいから夫婦で世界一周クルーズ旅行に行ってみたい
・子供の結婚時には資金援助、孫が生まれたら教育費援助をしてやりたい

こうした「やりたいこと」をやるために、お金の面が理由となって「できなかった」とはしたくないですね。

人生には3つステージがあり仕事のステージで資産形成を行っていくとご説明しましたが、あらためて、
資産形成とは、「社会に出て収入を得ながら、現役引退するまでに資産を積み上げていくこと」、であり、資産形成の目的は、「自分の思い描く幸せな人生を送るために、老後を含めてお金の面で困らないようにすること」、だと考えています。

今からでも決して遅くはありません。早速今日から資産形成を始めてみませんか。

次回、「お金は4つに分けて管理する」をお楽しみに。

(2018年12月作成)

株式会社ウェルスペント
代表取締役

横田 健一

KENICHI YOKOTA

「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで、資産形成情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。同時に、ファイナンシャル・プランナーとして、家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行っている。
著書:新しいNISA かんたん最強のお金づくり

執筆者紹介と他記事はこちら

特集:<成長投資枠>新NISAに、新定番のETF
特集:新NISAの成長投資枠は高配当ETFが新定番!
特集:話題の半導体ETF、ついに上場。
ETFクイズ カズレーザーからの挑戦状

関連記事

よく読まれている記事

記事カテゴリ