銘柄の情報を得るには?目論見書・月次レポートを活用しよう【ETFの選び方③】

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ETFの購入を検討される際に、ぜひご活用いただきたいのが、月次レポートと目論見書(ETFの説明書)です。

月次レポートには直近1か月間の運用状況が、目論見書には各ETFの特徴、仕組み、投資目的、投資対象、運用方針等が記載されており、投資家がETFについての投資判断をする上で重要な情報源となります。

月次レポート

原則として、月次ベースで開示されています。レポートの内容は各ETF、運用会社によって異なりますが、直近1か月間の運用状況を確認できます。

(例)1306 TOPIX ETFの月次レポートの場合 

TOPIX ETFの月次レポート

※上記はイメージ図であり、月次レポートの一例です。ファンドにより記載されている内容が異なります。

最新の月次レポートはこちら

目論見書

目論見書はETFの説明書で、「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類があります。

「交付目論見書」は、ETFの全体像を容易に理解できるように記載されたもので全10ページ前後にまとめられています。一方、請求目論見書は、沿革や経理状況といったより詳しい情報が記載されています。

目論見書の記載項目等は、金融商品取引法と一般社団法人投資信託協会の規則で定められており、項目ごとにETF間で比較することが可能です。

なお、目論見書は、約款変更があった場合の他、原則、半年に1度改版されますので、ご購入前に最新のものを確認頂くのがよいでしょう。

※ETFの目論見書は、ETFの設定・交換(解約)を行う大口投資家向けに作成されているため、手続きや手数料は、取引所で売買する個人投資家には適用されませんのでご留意ください。

交付目論見書

投資家のお申し込みにあたり、あらかじめ(または同時に)必ず交付するもの。投資判断をする上で基本となる重要な情報が記載されています。

交付目論見書では主に以下の点が確認できます。

項目確認できる主な点
表紙ファンド名、商品分類等
ファンドの目的・特色ファンドが目指す投資成果、主要投資対象、投資方針、分配方針等
投資リスク基準価額の変動要因・投資にあたっての留意点等
運用実績

基準価額や純資産、分配の推移や組入上位銘柄等、
基本的な情報・データ等

手続き・手数料等

ETFの目論見書に記載されている手続きや手数料は、
市場で売買する個人投資家には適用されませんのでご留意ください。

交付目論見書はページ数も少なくコンパクトにまとめられているので、ETF購入前に次の3点は必ずチェックしましょう。

①ETFの目的、特色、決算日
②ETFのリスク
③ETFの運用実績

請求目論見書

詳細な情報を必要とする投資家のために、請求があった場合に交付するもの。ファンドの管理及び運営、経理状況など詳細情報が記載されています。

ETFには、月次レポートや目論見書の他に、決算時を含めた年2回公表される決算短信や組入全銘柄情報等があります。これらの情報は、NEXT FUNDS専用サイトの各商品頁で公開していますので、ぜひご活用ください。
※一般の投資信託と異なりETFには運用報告書の作成義務がありませんので、運用状況は、月次レポートや決算短信でご確認ください。

(2024年1月29日更新/2018年12月作成)

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