マーケット・アウトルック TOPIX17業種

年初に急落したエレクトロニクス関連セクターの行方

POINT

  • TOPIX-17シリーズの中で、電機・精密が最大の下落
  • 足元の業績は鈍化しているが大きな悪化は見られない
  • 長期的需要は安泰で、今後のポイントは需要回復タイミング

東証業種別株価指数・TOPIX-17シリーズの中で、昨年末(2021/12/30)から今年の安値までで最も大きく下落したのは電機・精密セクターの▲23.6%でした(3/9が安値)。2番目に下落率が大きかったのが機械の▲17.0%(3/8が安値)、TOPIX(東証株価指数)は▲11.7%(安値は3/9)でした。

その電機・精密セクターは、安値を付けて以降は一進一退の動きでしたが、安値を微妙に切り上げており、上向きになってきたようにも見えます。主力の半導体関連銘柄に関しては、8月に発表された決算では業績が市場コンセンサスに及ばないなど、業績鈍化が見られる内容となりましたが、株価はそうした減速を先取りして下落してきたのであり、結果がわかった今はさらに先を見据えた動きとなっています。

今後の動向については、半導体は「産業のコメ」と呼ばれているように、もはや必需品です。スマートフォンなどでの半導体需要は頭打ち感がありますが、自動車の電装化の高度化は今後ますます進むなど、長期的に旺盛な需要が見込まれるので、魅力的な投資対象と言えるでしょう。


期間:2020年9月1日~2022年8月31日、日次

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(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成

上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

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野村アセットマネジメント
シニア・ストラテジスト

阪井 徹史

Tetsuji Sakai

マーケット・アウトルック

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