深掘りETF㉗
ETFはまるで半導体?資産運用を支えるパーツ(部品)としてのETF【深掘りETF㉗】
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半導体が多くの機器で制御や情報処理に必須の部品として情報社会を支えているように、ETFもさまざまな金融商品や運用サービスの「部品」として資産運用を支えています。今回は、ETFが使われている代表的な金融商品やサービスをご紹介します。
<ポイント>
- ETFは投資信託などの金融商品や運用サービスのパーツ(部品)としても使われる
- ETFに直接投資したことがなくても、さまざまなサービスを通じてETFを活用している可能性がある
- 半導体が情報社会を支えるパーツであるように、ETFは資産運用を支える重要なパーツである
以下はETFが使われる商品・サービスの一例です。
投資信託
投資信託は、運用の専門家が個別株式や債券等の売買を指図して運用しますが、ETFが「部品」として用いられることもあります。例えばバランス型ファンドでは、複数のETFを資産配分のパーツとして活用する場合があります。また、特定の指数に連動するインデックスファンドでは、同じ指数に連動するETFに投資することもあります。専門家が運用する投資信託でETFが用いられるのは、ETFが市場全体や特定資産への容易なアクセスを提供するなど、その高い利便性によるものです。
ラップサービス
ラップサービスは、個人投資家が証券会社などの金融機関と投資一任契約を結び、金融機関が投資家に代わって資産配分、売買、リバランス等を行うサービスです。投資銘柄の選定から運用までを任せられるため、投資家の手間を省けるのが特徴で、こうしたラップサービスでもETFが多用されます。世界にはさまざまなタイプのETFがあり、市場環境に応じて適切なエクスポージャーを取るツールとしてETFは有用です。
ロボットアドバイザー
ロボットアドバイザー(ロボアド)はラップサービスの一種ですが、AIやアルゴリズムを使ってオンライン上で自動運用を行ってくれるのが特徴です。対面型ラップサービスに比べ低コストで提供されることが多く、日本でも人気が高まっています。ロボアドにおいてもETFはポートフォリオ構築の主要なパーツとして、積極的に活用されています。
ポイント運用
近年、買い物で溜まったポイントを現金化せず運用できるサービスが増えています。証券口座の開設が不要なものもあり、手軽に始められる点がメリットです。ポイント運用でも、ETFが用いられることがあり、ETFの価格に連動してポイント残高が増減します。こうした身近なサービスにも、ETFが使われていることがあり、知らず知らずのうちに間接的にETFに投資していることがあります。
ETF
ETF自体が他のETFに投資するケースもあります。「ETF of ETF(s)」と呼ばれるスキームで、例えば、東証上場のETFが海外上場のETFに投資することがあります。例として、野村アセットマネジメントの NF・台湾テック50 ETF(412A)は、実は台湾証券取引所に上場するETFに投資しています。このスキームを通じて、投資家は日本時間で日本円で海外上場ETFに間接的に投資できます。逆に、台湾証券取引所に上場するETFが東証上場のNF・TOPIX ETF(1306)に投資している例もあります。このように、ETFを介することでさまざまな市場へのアクセスが容易になります。
(ご参考)ニュースリリース
日本と台湾におけるETFの初めての相互上場について (PDF)
いかがでしょうか。ETFを直接保有していなくても間接的にETFを保有しているケースがあるかもしれません。ぜひ、ご自身が投資している先にETFが使われていないか、確認してみてください。今まで少し遠い存在に感じていたETFが、身近に感じられるかもしれません。
(2026年2月26日作成)