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商社株にまるごと投資。商社・卸売ETF

「投資の神様」と呼ばれるバフェット氏の保有で話題となった日本の商社株。近年は大手商社による株主還元策の強化などをマーケットが好感したこともあり、パフォーマンスは好調に推移してきました。

今回は商社・卸売株にまるごと投資するNF・商社・卸売(TPX17)ETFについて紹介します。

商社・卸売株の特徴

商社・卸売株は幅広い分野のモノを取り扱うためグローバル経済の影響を受けやすい景気敏感株です。特に総合商社のビジネスはその取扱商品の幅広さから、「カップラーメンからロケットまで」と言われることもあります。株価が景気動向の影響を受けやすいため、他の業種に比べて割安に放置されやすいという特徴があります。

また、総合商社はエネルギー・資源関連ビジネスの規模が大きいことから、エネルギー価格や資源価格の影響を受けやすくなっています。

バフェット氏が注目する商社株

5大商社株は、「投資の神様」と呼ばれる投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが、2020年8月に日本の5大商社株を各5%超保有していることを発表したことで注目が集まりました。その後も買い増しを行い、2024年2月に公開されたバフェット氏の「株主への手紙」によると5大商社株を約9%程度保有していることが明らかになっています。

そもそも商社と卸売の違いとは?

商社は、商品を仕入れて販売する「商流」が中心です。一方、卸売は商流に加え、商品の管理と直接一般の消費者に販売する「物流」も行います。

NF・商社・卸売(TPX17)ETF(1629)の魅力

① 5大商社にまとめて少額から投資できる
総合商社の中でも特に大きな三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅の5社をまとめて「5大商社」と呼びます。2024年10月末時点のNF・商社・卸売(TPX17)ETFの組入れ上位5銘柄がこの5大商社であり、全体の73.4%のウエートを占めています。

5大商社に個別株で投資する場合、最低投資金額が低い丸紅でも23万円程度必要になり、5社すべてに投資する場合には計200万円弱必要です。一方、NF・商社・卸売(TPX17) ETFは5大商社を含む商社・卸売株をまとめて1口、83,000円程度から投資することができます。

NF・商社・卸売(TPX17)ETFの組入上位5銘柄と個別株としての最低投資金額

銘柄コード銘柄名純資産比最低投資金額*
8058三菱商事20.8%283,550
8001伊藤忠商事19.7%765,300
8031三井物産18.1%316,200
8053住友商事7.4%324,500
8002丸紅7.4%232,300

2024年10月末時点
*2024年10月末時点の各銘柄の終値を使用して計算
(出所)野村アセットマネジメント

5大商社株のそれぞれのパフォーマンスとNF・商社・卸売(TPX17)ETFの過去1年のパフォーマンスを比較すると、2社が当ETFを上回り、3社は下回るという結果でした。どの株が勝つかを予想するのは難しくそれぞれの銘柄を調べるには時間や手間もかかります。そこでNF・商社・卸売(TPX17)ETFを活用すれば、5大商社株にまとめて投資することが可能です。

5大商社株のパフォーマンス比較

5大商社株のパフォーマンス比較


期間:2023年10月末~2024年10月末、月次、配当・分配金込み
(出所)Bloombergのデータを基に野村アセットマネジメント作成

② 高配当に期待
商社には株主還元に積極的な企業が多く高い配当利回りが期待できます。TOPIX-17 商社・卸売指数の2024年10月末時点の配当利回りは3.1%でした。株価上昇による影響が大きく過去5年の配当利回り推移は低下傾向にありますが、それでも5年平均では3.3%という高水準となっています。

TOPIX-17 商社・卸売指数の配当利回り推移

TOPIX-17 商社・卸売指数の配当利回り推移

期間:2019年11月末~2024年10月末、月次
(出所)Bloombergのデータを基に野村アセットマネジメント作成

③ 過去5年の商社・卸売セクターは高パフォーマンス
TOPIXの構成銘柄を17業種に分けた株価指数(TOPIX-17)のパフォーマンスを比較すると、NF・商社・卸売(TPX17)ETFの連動対象である商社・卸売セクターが過去5年間で2.9倍という最も高いパフォーマンスでした。約1.8倍となった市場平均のTOPIXを大きく上回っていました。

TOPIX-17指数の過去5年のパフォーマンス

TOPIX-17指数の過去5年のパフォーマンス

期間:2019年10月末~2024年10月末、月次、配当込み指数を使用
(出所)Bloombergのデータを基に野村アセットマネジメント作成

今後のROE向上が期待される商社株

近年、商社各社は資本効率の改善に力を入れています。

たとえば三菱商事は「中期経営戦略2024」の中でROE二桁水準の目標を掲げ、優良な投資案件の厳選と循環型成長モデルによる資産入れ替えによりこれを達成していくとしています。

住友商事も「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(2024年7月24日更新)」の中で、経営資源を成長事業に重点的に配分することで収益力を高め、低採算事業の入れ替えを含めた事業の再構築を推し進めることで、ROE12%以上を継続していくという方針を明らかにしています。

また、5大商社の株主還元額(配当+自社株買い)を見てみると、2024年3月期は5社合計で1.8兆円という過去最高を記録しました。株主還元は自己資本を減らす効果がありROEの改善に繋がるため、各社積極的に取り組んでいることが分かります。

5大商社の純利益と株主還元額

5大商社の純利益と株主還元額

(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成

資本効率の改善と株主還元の強化がROE向上につながり、商社株の投資対象としての魅力が高まればパフォーマンス向上が期待されます。

NF・商社・卸売(TPX17)ETF(1629)をチェック!


商品概要

銘柄名NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信
銘柄コード1629信託報酬率(税込)年0.352%
対象指数TOPIX-17 商社・卸売
決算日毎年7月15日(年1回)
売買単位1口最低投資金額83,000円程度
純資産総額94.1億円
NISA成長投資枠の対象

2024年10月末時点
(出所)野村アセットマネジメント

組入上位10銘柄

コード銘柄名純資産比
8058三菱商事20.8%
8001伊藤忠商事19.7%
8031三井物産18.1%
8053住友商事7.4%
8002丸紅7.4%
8015豊田通商3.0%
9962ミスミグループ本社1.5%
2768双日1.3%
8136サンリオ1.3%
3038神戸物産

1.1%

2024年10月末時点
(出所)野村アセットマネジメント

設定来パフォーマンス

設定来パフォーマンス

期間:2008年3月21日~2024年10月末、日次
(出所)野村アセットマネジメント

最新の情報は、以下の銘柄詳細ページでご確認ください。
NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信(1629)

記載されている個別の銘柄については、参考情報を提供することを目的としており、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

2024年11月25日作成)

野村アセットマネジメント

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