ETFで欧州株を代表する2つの指数に投資
米国株を中心に外国資産へ投資をしている方が増えていますが、その中でも昨今注目を集めているのが欧州株です。野村アセットマネジメントが運用するETFシリーズ 「NEXT FUNDS」では、2本の欧州株ETFを投資家の皆様にご提供しています。
本稿では、欧州市場が改めて注目されている理由と合わせて、NF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETF(2859)とNF・ドイツ株DAXヘッジ有ETF(2860)についてご紹介します。
欧州の基本と経済
① 欧州とは
欧州とはヨーロッパの日本語訳で、ヨーロッパ大陸に位置する国々のことを指します。一言に「欧州」といってもそこに含まれる地域は様々で、更にユーロ圏、英国、北欧、東欧の4つの地域に分けることができます。
この中でも特に経済規模が大きいのが、ユーロ圏です。ユーロ圏とは、欧州連合(EU)の加盟国のうち、統一通貨である「ユーロ」を導入している国で形成される経済圏のことを指しています。金融政策についても、ECB(欧州中央銀行)が国の枠を超えて管轄しています。
【図1】ヨーロッパの地理と国々
② ユーロ圏の経済規模
経済の規模を表す名目GDPの割合を見てみると、ユーロ圏は米国、中国に次ぐ規模を誇っており、ユーロ圏の経済規模の大きさが分かります。その中でも単体で4.3%を占めるドイツはユーロ圏の中で最も大きい経済規模となっています。
【図2】各国の名目GDPの割合(2023年)
(出所)財務省(https://www.mof.go.jp/)「主要経済指標」を基に野村アセットマネジメント作成
③ 欧州の経済動向
2024年以降、欧州の金融政策・財政政策は大きな転換点にあります。
世界経済の不確実性が高まる中でユーロ圏の経済成長を支えるための措置として、2024年6月よりECBは継続的な利下げを開始しました。約5年間続いた利上げ局面が転換したことで金融緩和への期待が高まり、ユーロ圏の今後の動向に注目が集まっています。
加えて、ドイツの財政政策の転換も注目を集めました。
米国の外交態度の変化を受けて、欧州各国はこれまでの財政政策や安全保障政策の見直しを迫られ、財政規律の緩和を決定しました。ドイツはEUとしての財政緩和に加えて、2025年3月に「債務ブレーキ」と呼ばれる財政規律を見直し、これまで厳しく抑制されていた防衛関連やインフラ関連などへの財政出動を緩和しました。
これまで財政規律を厳格に守ってきた国だからこそ、この変化は大きな影響をもたらすと考えられており、景気拡大への期待が高まり、企業の業績が良くなるとの見方も強まっています。
ユーロ・ストックス50指数とDAX指数
今後の経済成長が期待されるユーロ圏、ドイツを代表する株価指数がユーロ・ストックス50とDAX(ドイツ株価指数)です。
ユーロ・ストックス50とは、ユーロ圏の主要50銘柄で構成される指数です。欧州における各業種の代表銘柄をバランスよく組み入れているのが特徴で、欧州を中心に世界で幅広く金融商品に使用されています。DAXとは、ドイツ・フランクフルト証券取引所に上場する大手優良株40銘柄で構成される指数です。
ユーロ・ストックス50の構成国を見ると、最も多くの比率を占めるのはフランスで、次いでドイツ、オランダとなっています。GDP比率ではドイツの占める割合が大きいですが、必ずしもユーロ・ストックス50ではそのような構成とはなっていないことが分かります。
【図3】ユーロ・ストックス50の構成国別比率(2025年5月末時点)
(出所)STOXX Ltd.のデータを基に野村アセットマネジメント作成
ユーロ・ストックス50、DAXそれぞれの業種別の割合を見ると、ユーロ・ストックス50では情報技術が、製造業を強みとするドイツのDAXは産業用製品・サービスが最も多くの割合を占めています。また、どちらも業種ごとの偏りが少なく、様々な業種によって構成されていることが分かります。
【図4】ユーロ・ストックス50の業種別比率(2025年5月末時点)
(出所)STOXX Ltd.のデータを基に野村アセットマネジメント作成
【図5】DAXの業種別比率(2025年5月末時点)
(出所)STOXX Ltd.のデータを基に野村アセットマネジメント作成
パフォーマンス推移と配当利回り
特に近年ではウクライナ情勢の悪化によるエネルギー価格の上昇が、製造業に強いドイツを筆頭に欧州経済に影響を与えてきました。そのため、好調に推移してきた米国株と比較すると、近年は米国株のパフォーマンスの高さに注目が集まってしまいます。しかし、長期的な視点で推移を確認してみると、欧州株も苦しい状況を乗り越えながら、しっかりと上昇してきていることが分かります。
さらに暦年リターンを確認すると、2025年においてはユーロ・ストックス50、DAXがS&P500を上回っており、直近では欧州株の方が好調であることも読み取れます。
【図6】各指数のパフォーマンス推移
期間:2016年11月末~2025年6月末、月次
※税引後配当込み指数を円換算して使用
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
【図7】各指数の暦年リターン
※税引後配当込み指数を円換算して使用。2025年は6月末時点で計算。
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
また、業種構成の違いも一つの要因となって、欧州株は歴史的に見ても高い配当利回りとなっています。
図8は過去の指数ベースの配当利回りの推移です。ユーロ・ストックス50、DAXのどちらも日本株、米国株と比較すると高い配当利回りを継続していたことが分かります。値上がり益に加えて、インカムゲインの獲得も狙いたい投資家にとっては、欧州株の高い配当利回りは魅力の一つかもしれません。
【図8】過去10年間の各株価指数の配当利回りの推移
期間:2015年7月末~2025年6月末、月次
※配当込み指数を使用
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
NF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETFとNF・ドイツ株DAXヘッジ有ETFのご紹介
NF・欧州株ユーロ・ストックス50 ヘッジ有ETF | NF・ドイツ株DAX ヘッジ有ETF | |
銘柄コード | 2859 | 2860 |
銘柄名 | NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 愛称:NF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETF | NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信 愛称:NF・ドイツ株DAXヘッジ有ETF |
対象株価指数 | ユーロ・ストックス50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ、税引後配当込み) | DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ、税引後配当込み) |
純資産残高 | 18.1億円 | 67.9億円 |
信託報酬率(年率・税込) | 0.198% | |
売買単位 | 10口 | |
最低投資金額 | 10口、27,000円前後 | 10口、31,000円前後 |
NISA | 成長投資枠の対象 |
2025年6月末時点
本記事でご紹介した2つの指数に連動するNF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETFとNF・ドイツ株DAXヘッジ有ETFでは、ユーロに対しての為替ヘッジを行っているため、為替リスクを抑えながら、欧州株やドイツ株式に分散投資することが可能です。
また、東京証券取引所に上場している国内上場のETFであるため、日本株と同じ証券口座で、日本時間にリアルタイムで売買できます。投資対象は欧州株でありながら、日本円でご投資頂けます。
ぜひ、株式投資の地域の分散先として、NF・欧州株ユーロ・ストックス50ヘッジ有ETFとNF・ドイツ株DAXヘッジ有ETFをご検討ください。
最新の情報は、以下の銘柄詳細ページでご確認ください。
NEXT FUNDS ユーロ・ストックス50指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信(2859)
NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信(2860)
(2025年8月29日作成)