高い利回りが期待できるREIT ETF(解説動画あり)
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利回りの高さで注目されるETFにREIT ETFがあります。REIT(リート)は、投資家から集めた資金を不動産で運用する投資信託です。REIT ETFは、REITが発行する投資証券に投資するETFです。
現在NEXT FUNDSシリーズのREIT ETFには、以下の2本があります。
ところで、そもそもREITはなぜ利回りが高いのでしょう。REITのしくみからご説明します。
REITと配当
REITは、Real Estate Investment Trust の略で、投資家から資金を集めてオフィスビルや商業施設など賃料収入が見込める不動産を購入し、管理・運用することを目的とした投資信託です。日本のREITは、Japanの「J」を頭文字につけて「J-REIT」と呼ばれています。
REITは利回りの高さがしばしば注目されますが、これは、REIT特有のしくみによるものです。国や地域によって制度は様々ですが、REITは不動産の運用から得た利益の大部分を投資家に配当することや、事業内容、資産内容などの要件を満たすことで、当該REITにおいて賃貸料等の収入から生じる利益にかかる法人税が免除されています。
上記は一般的なしくみを示したイメージ図であり、一般の事業法人やリートが必ず利益を出すことを示唆するものではありません。
また、制度は国・地域によって異なる場合があります。
ETFでREITに投資するメリット
REIT ETFは、REITが発行する投資証券に分散投資するETFです。
上記はイメージ図で、ETFのしくみを簡略化して示しています。詳細はETFはどう作られるの?をご確認ください。国・地域によってはリートと称しない場合があります。
REITもETF同様上場していますので東京証券取引所で売買することも可能ですが、ETFでご購入いただくメリットには以下のようなことが挙げられます。
①複数の不動産に分散投資ができる
REIT ETFは、複数のREITに投資しているため分散効果が期待できます。
②少額から投資できる
一般的にETFの最低購入価格と比べてREITの最低購入価格が高いため、多額の資金が必要となります。東証REIT指数ETF(1343)であれば、2万円程度(2018年9月現在)から購入できます。
③費用を差し引いた利子や配当がすべて分配金として支払われる
ETFは税法により、決算期間中に発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているため、REIT ETFは決算期ごとに分配金が支払われます。
なお、REIT ETFが不動産市況や金利などに影響を受ける点には留意が必要です。
東証REIT指数ETF(1343)
対象指標となる東証REIT指数は、東証に上場するREIT全銘柄を時価総額(株価×発行済株式数)に応じた比率で組み入れた指数です。東京証券取引所が毎日算出・公表しており、J-REIT市場全体の動きを捉えることができます。
当ETFは、年4回(毎年2月、5月、8月、11月の10日)の決算日から約40日後に分配金が支払われます。
東証REIT指数の詳細情報は東証のサイトをご参照ください。
東証REIT指数ETF(1343)はこちら ※2020年2月13日より信託報酬を引き下げました
外国REIT(為替ヘッジなし)ETF(2515)
対象指標となるS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)は、アメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、フランスなど日本以外の先進国のREITを時価総額に応じた比率で組み入れた指数です。運用対象が外貨建て資産であるため、為替変動の影響を受ける点には留意が必要です。
当ETFは、年4回(毎年3月、6月、9月、12月の7日)の決算日から約40日後に分配金が支払われます。
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の詳細情報はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのサイトをご参照ください。
(2021年3月更新)