配当金と分配金の違いとは?ETFの分配金のしくみと利回り【ETFの買い方・売り方②】
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ETFの分配金とは?配当金との違い
企業が株主に分配する利益の一部ことを「配当金」と言います。一方、ETFを含む投資信託が決算時に配当金などの収益の一部をETFの受益者にお支払いするものを「分配金」と言います。
ETFは、決算期間中に発生した利子や配当などの収益(インカムゲイン)を分配原資とし、信託報酬などの費用を控除した全額を分配します。ETFが組入れた株などの売却益(キャピタルゲイン)は分配原資となることはなく、ファンド内に留まります。一方、一般的な投資信託では、分配金の支払いを抑えてファンド内で再投資したり、特別分配金(元本払戻金)として元本の一部が払い戻しとなる場合があります。
なお、分配原資には配当金が含まれるため、高配当株で構成されるETFは分配金が多くなる可能性があります。片や金価格ETFや原油先物ETFなど、対象指標が配当や利息を生まない資産の場合は分配金がゼロのものもあります。
ETFの分配金はいつもらえるか
ETFの分配金が支払われる頻度は、年1回、年2回、年4回などと銘柄によって異なります。
ETFの分配金を受け取るには、ETFの決算日(権利確定日)※にETFの受益者になっている必要があるため、決算日の2営業日前の権利付最終日までに、ETFを保有していなくてはなりません。分配金の支払いは、ETFの決算日である分配金支払基準日から約40日となっています。
※決算日が休日の場合、分配金の権利付最終日は決算日の3営業日前になり、分配金は決算日の翌営業日に確定します。
当サイトでは、各個別銘柄ページで過去分を含めた分配金情報を掲載している他、「分配金情報」では分配金一覧をまとめてご覧いただけます。
ETFの分配金利回りとは
分配金利回りとは、ETFに投資した資金に対し、過去1年間にどのくらいの分配金があったのかを示したもので、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出します。
例えば、過去1年間の分配金の合計が200円で、現在のそのETFの基準価額が1万円なら、分配金利回りは2%ということです。
当サイトでは、「ランキング」ページから分配金利回りをランキング形式でご確認いただけます。
高い分配金利回りが期待できるETFとは
利回りの高さで注目されることが多いETFには、高配当株ETF、REIT(リート)ETF、債券ETFなどがあります。また、株式の配当利回りでは業種による傾向の違いが注目されることもあります。過去相対的に配当利回りが高かった業種(鉄鋼・非鉄、金融、エネルギー、商社など)への投資として、業種別ETFを活用するのもよいでしょう。
なお、NISA口座を利用すれば、通常20.315%引かれる税金が非課税で分配金を受け取れます。
■分配金利回りに着目したETFの例
証券コード | 1489 | 2084 | 1343 |
ETF愛称 | NF・日経高配当50 ETF | NF・日本高配当株アクティブETF | NF・J-REIT ETF |
特色 | 日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い原則50銘柄で構成 | 安定的な「配当」と機動的な「値上がり益」の獲得により、中長期的なトータル・リターンの獲得を目指すアクティブETF | 不動産投資を行うREITに分散投資するETF |
分配金利回り※ | 3.5% | 4.0% | 4.6% |
純資産残高 | 2,876億円 | 95億円 | 4,350億円 |
最低投資金額 | 1口、2,000円前後 | 1口、2,000円前後 | 10口、17,000円前後 |
信託報酬率 | 税込年0.308% 一万円につき 約31円/年 | 税込年 0.5225% 一万円につき 約52円/年 | 税込年 0.1705% 一万円につき 約17円/年 |
NISA | 成長投資枠対象 |
2024年11月末時点
※分配金利回りは、基準日(2024年11月30日)を基準とした過去1年間に支払われた分配金(税引前)の合計を基準日の基準価額(信託報酬控除後)で除したものを使用しています。分配金利回りは過去のデータであり、将来の分配金額を示唆あるいは保証するものではありません。
(出所)野村アセットマネジメント
それぞれのETFについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
(2024年12月25日更新/2018年12月作成)