深掘りETF⑧

ETFの分配金に関する二重課税調整とは?【深掘りETF⑧】

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2020年1月1日以降に支払われるETFの分配金に関して、税制改正により、変更点がありますのでお知らせします。

ETFの分配金はどうなるか

外国資産に投資する際、外国資産からの配当や利子等に対して、投資先の国ごとに所得税に相当する税(以下「外国所得税」)がかかる場合があります。その場合、国内での所得税等の課税にあたって、二重課税とならないように外国所得税額を考慮して調整が行われることを外国税額控除といいます。

ETFは、法令上、決算期間中に発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除したインカムゲインを分配することになっています。これが分配金原資となり、外国税額控除の対象となります。

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ETFについては、これまで(税制改正前)も「外国税額控除」が適用されていましたが(一部のETFを除く)、分配金の支払いにあたっては、国内所得税の範囲で発生した外国所得税相当額をETFの信託財産に繰り入れる形式で行われていたため、投資家にとっては控除を実感しにくいものでした。

今回の改正により、2020年1月1日以降に支払われる分配金から、ETFを通じて外国資産に投資して外国所得税を支払った場合は、分配金の受け取り方法に限定されることなく、投資家の国内の所得税額から控除されることになります。

今回の改正で、該当するETFを保有されている投資家の皆様が受け取る分配金額や支払う税額は変わりますが、基本的に投資家の方が手続きをする必要はありません。詳しくはお取引のある証券会社にお問い合わせください。

投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内(日本証券業協会)
http://www.jsda.or.jp/anshin/oshirase/files/toushin_tax.pdf

二重課税調整の対象となるNEXT FUNDS銘柄

二重課税調整の対象となるNEXT FUNDS銘柄は以下となります。
※外国所得税が発生しなかったETFには外国税額控除は適用されません。

銘柄コード銘柄名決算日
1309中国株式・上証50ETF7月8日(年1回)
1323南アフリカ連動型上場投資信託7月8日(年1回)
1324ロシア株式指数・RTS連動型ET7月8日(年1回)
1325ブラジル株式指数・ボベスパ連動型ETF7月8日(年1回)
1545NASDAQ-100ETF8月10日(年1回)
1546NYダウ30種ETF8月10日(年1回)
1559タイ株SET50ETF8月10日(年1回)
1560マレーシア株KLCI ETF8月10日(年1回)
1678インド株式指数・Nifty50連動型上場投信8月10日(年1回)
2511外国債券(為替ヘッジなし)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2512外国債券(為替ヘッジあり)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2513外国株式(為替ヘッジなし)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2514外国株式(為替ヘッジあり)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2515外国REIT(為替ヘッジなし)ETF3月7日、6月7日、9月7日、12月7日(年4回)
2519新興国債券(為替ヘッジなし)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2520新興国株式(為替ヘッジなし)ETF3月7日、9月7日(年2回)
2554米国社債1-10年(為替ヘッジあり)ETF3月7日、6月7日、9月7日、12月7日(年4回)

(2019年12月作成)

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