世界で注目される投資の潮流 ESG投資ETF
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昨今、環境や社会問題、ガバナンスへの取り組みを評価して投資先を選ぶ「ESG投資」が広がっています。NEXT FUNDSシリーズでは、国内外合わせ5銘柄のESG投資ETFをラインナップしています。
NEXT FUNDSのESG投資シリーズ
2022年4月8日、NEXT FUNDSより新たに、「SolactiveジャパンESGコア指数」を連動対象とする銘柄が上場しました。
これにより、NEXT FUNDSのESG投資シリーズは5銘柄となり、国内外の様々なESG投資が可能となっています。
*2022年4月7日現在
ESG投資とは
ESG投資は、従来の財務状況だけでなく、環境 (Environment)、社会 (Social)、ガバナンス(Governance) 要素も考慮した投資のことを指し、持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。E(環境)は地球温暖化対策、水資源保護等、S(社会)は労働環境改善、女性活躍推進等、G(ガバナンス)は法令順守や情報開示等が挙げられます。
(出所)各種資料を基に野村アセットマネジメント作成
ESG投資は、2006年に当時の国連事務総長のアナン氏が「責任投資原則」(PRI=Principles for Responsible Investment)を提唱したことがきっかけで、認識され始めました。
責任投資原則(PRI)は、機関投資家が、環境、社会、ガバナンスの観点を投資プロセスに取り入れることが求められるもので、2008年のリーマン・ショック後の資本市場において短期的な利益を目指す投資スタイルへの反省や批判が高まり、世界の機関投資家が署名するようになりました。
2021年末時点で、署名機関数は3,826機関にまで増加しており、日本ではGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も含む101機関が署名しています。
ESG課題に取り組む企業は、社会的課題も解決していくことで社会貢献と同時に収益の確保も見込まれると考えられ、有望な投資先として期待されています。
【図表1】PRIの署名機関数(2006年~2021年、年次)
(出所)PRIウェブサイトより野村アセットマネジメント作成
世界で広がるESG ETF
ETFの専門調査機関ETFGIによると、ESG関連銘柄に投資する世界のETP(ETF以外の商品を含む上場取引型金融商品)は図表2のように推移し、2022年1月末には純資産残高は3,790億ドルとなり、2016年末からの約5年間で16倍にも膨れ上がっています。
【図表2】世界のESG関連ETPの純資産総額と商品数推移(2013年~2022年1月末、年次)
(出所)ETFGIより野村アセットマネジメント作成
また、世界持続的投資連合(GSIA)が2年に1回発表している報告書によると、2020年の世界のESG投資額は約35兆3,010億ドルにものぼっています。欧米中心に拡大するESG投資ですが、2018年から2020年の日本の成長率は32%と、大きく伸びており、今後の拡大が期待されます。
投資手法別では、財務情報に加えESG情報を評価して投資銘柄を選ぶ「ESGインテグレーション」、ESGの観点から投資対象を排除する「ネガティブスクリーニング」や、投資家と企業がESG課題について対話し共に改善を目指す「企業エンゲージメント」等が主に用いられています。
【図表3】ESG投資残高の推移(2016年~2020年)
(出所)Global Sustainable Investment Associationのデータより野村アセットマネジメント作成
【図表4】ESG投資手法別の成長(2018年~2020年)
(出所)Global Sustainable Investment Associationのデータより野村アセットマネジメント作成
なお、GSIAが定義するESG投資手法は、世界的な分類基準として利用されています。ESG投資を検討するにあたり、どのような手法が用いられているかを確認する際の参考にするとよいでしょう。
(出所)Global Sustainable Investment Associationのデータより野村アセットマネジメント作成
<関連銘柄>
NEXT FUNDS 野村企業価値分配指数連動型上場投信(証券コード:1480)
NEXT FUNDS MSCI日本株女性活躍指数(セレクト)連動型上場投信(証券コード:2518)
NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信(証券コード:2635)
NEXT FUNDS MSCIジャパンカントリーESGリーダーズ指数連動型上場投信(証券コード:2643)
NEXT FUNDS SolactiveジャパンESGコア指数連動型上場投信(証券コード:2850)
(2022年4月更新)